« 2004年12月 | トップページ | 2005年2月 »

2005/01/31

仁清

仁清の今にも鳴かむ雉香炉愛でる心に暦破れず
 月末にカレンダーを破るのは潔くて気持ちいい。でも今年の1月の写真はあまりにも美しくて、しばらく1月でもいいかなという気分です。野々村仁清のセンスと技にはいつも感嘆してしまいます。JALのアートカレンダーにはこんな月が多くて、昨年のも捨てられないまま、、。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/01/30

さざんか

山茶花と名づけらるるも茶室には入れぬ花の乱心哀れ
 茶人に好まれるのは端正なつぼみの椿ばかり。ツバキ科の妹分のサザンカはお転婆な咲き方が疎まれてか、茶室には上がれません。生真面目な姉と奔放な妹と。「さざんか、さざんか咲いた道」ではたき火も疎まれて、窮屈な世の中になってしまいました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/01/29

花屋

降り積もる目には見えない哀しみのひとひら散らす花屋の店先
 かなしいときに花を買いたくなるのはなぜでしょう。百花繚乱の店先でひとつひとつの花と顔を合わせていると哀しみの一片が体から滑り落ちるような気がする。と解説が必要ではまだまだですね。ため息。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2005/01/28

日記

読み返す十年日記この五年何も変わらぬ我が見返す
 5年前から10年日記を付け始めました。同じ日付のページに5年分の記載が並びます。いつも同じようなことを書いているなあと苦笑。空欄の時期は調子が悪くて日記を開く気力もなかった頃です。空欄が減ってきたのがせめてもの救いでしょうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/01/27

白鷺

白鷺は孤高の人か朝夕にひとり佇む川の浅瀬に
 鴨川が近いので朝は鳥の声で目を覚まします。ユリカモメ、さまざまな鴨たちは群をなしているのに、青鷺や白鷺は常に単独行動。すらりとした首といい長い脚といい、痩せた哲学者の風貌ですね。考えるサギ?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/01/26

夢に見るいつか天から花が降るその花のなかとわに眠る日
 どんな死に方をしたいか、という話題になったとき、「南海の上空で飛行機事故にあって塵となって海に還るのがいい。」と答えました。でも花に埋もれるのも捨てがたいので、遺体が残っている方がいいかも。実は閉所恐怖症なので棺桶に入るの嫌なんだけど。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/01/25

洗濯

天気図をにらみつつ干す洗い物いろんな色が押しくらまんじゅう
 旅行後は洗濯物の山、降水確率や週間予報を見て洗濯日を決めます。ひとりなので量を貯めて一度に洗濯しないと水も電気ももったいなくて。でも帰宅するのは日没後、洗濯物は室内に移動し、小物はこたつの中で押しくらまんじゅう状態です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/01/24

空の旅

小窓から眺める雲海その果ての青の世界にすいこまれていく
 できることなら長身で抜群の視力をもって生まれ変わり、国際線のパイロットになりたい。高度1万フィートの世界の美しさにいつも鳥肌が立つほど感激します。とにかく飛行機が好き。雲海をバラ色に染める夕日に出会いたくて西側の席を取ります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/01/23

露天風呂

露天風呂口ずさむ歌つややかに見上げてごらん夜の空を
 今日も佐賀県のなんと「美人の湯」につかっています。(予定ではそのはずですが、実際は飲み過ぎ食べ過ぎで温泉に入るのは危険な状態に陥っていることでしょう。)この極楽のあとが怖い、、。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/01/22

湯けむり

湯けむりにかすむ景色はゆらゆらと緑融け出す印象派の絵
 今、佐賀県の温泉に来ています。と書いている私は京都の自宅で事前に記事を用意しているというのが実態です。私の好きな温泉は熊野の湯峰温泉。次回は熊野古道や熊野三山詣でと合わせて行きたい土地です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/01/21

和蝋燭

内子にて求めし緑の和ロウソク灯して見入る真冬の夜長
 「赤いロウソクと人魚」という小川未明の童話が好きで、赤いロウソクにあこがれていました。四国を歩いて回ったときに有名な内子の和蝋燭屋に寄り、赤いのがなくて残念だったけれど一つ買いました。赤かったら絶対使えなかったでしょう。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2005/01/20

大寒

大寒の山古志村に降る雪は白冴え冴えと無常を見たり
 大寒です。被災された新潟の方たち、暖かな仮設住宅でも心はなかなか温まらないのではと拝察いたします。映像で見る山古志村は一面の積雪でこの世と思えぬ程美しい風景でした。早く故郷での暮らしが取り戻せますように。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/01/19

つないだ手その大きさが好きだったあの人逝きて温もり残る
 私は手が冷たくて、人と握手するときは「悪いなあ」と思ってしまいます。手の冷たい人は心が温かいなんて気休めにもならない。人の背後から首筋に触って驚かすというメリット(?)はあるかな。温かな手の人がうらやましいです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/01/18

眠り

眠りつつかすかな音を感じてる私の耳は深海の貝
 不眠症が悪化すると昼間に猛烈な睡魔に襲われます。泣く子と睡魔には勝てません。耳を貝殻に例えたのはフランスの詩人。中年になると人名がすぐに出てこないのが悔しいです。ランボーかヴェルレーヌ?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/01/17

大震災

震災後すでに十年(ととし)を経りたると告げる碑(いしぶみ)手に温かし
 平成七年一月十七日早朝、ただならぬ揺れに目を覚ましました。大阪は震度5、私の部屋の壁にもヒビが入りましたが、幸い被害はそれだけでした。。テレビをつけて見た神戸の光景は地獄図のようでした。犠牲になられた方々のご冥福をお祈りいたします。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2005/01/16

シクラメン

いつ見ても伏し目がちなるシクラメンその慎ましさ宮様に似て
 職場に花があると和みます。そういえば近年花のタイトルの歌が次々とヒットしていますね。紀宮様のご婚約のニュースは久々に明るい話題でした。花に例えると慎ましくも芯の強い白いシクラメンかなと思いました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/01/15

一心に走り続けしこの年月歩みをとめてわが身いたわる
 今年の歌会始のお題にちなんで。猪突猛進の亥年生まれ、「いのししは急には止まれない。」で、何度か長期病気休暇に入る羽目にもなりました。人生後半はスローぺースで歩みたい、といっても自然にそうなっていくのでしょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/01/14

オリオン座

寒の入り見上げる夜空にオリオン座母という字に見えるのは何故
 横浜に住んでいた頃、坂の上から夜空を見上げ、いつもオリオン座を見つけては喜んでいました。横浜は坂の多い町で、散歩するのが楽しかった。冬の晴れた日に富士山を見たときの感動は忘れられません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/01/13

西高東低

今はもう裏日本とは言わねども雪のふるさと天気図に探す
 父方の本家があるため、倉吉が私の田舎だと勝手に決め込んでいます。もっとも祖父母の代から転々として京都に住み着き、盆暮れに帰る家はありません。全国の気象予報では鳥取は表示されませんが、雪だるまが並ぶ日本海側をいつも確認してしまいます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/01/12

みかん

籠のなか百面相の蜜柑たち酸いか甘いか試してごらん
 最近はスーパーの店頭で糖度を表示するため、デジタル頭で買い物をするようになってしまいました。かつては手触りでおいしいかどうか見分けていたのですが。京都人の友人は「酸っぱい」を「酸い」と言います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/01/11

鏡開き

手のひらに乗るほど小さき鏡餅割りて小豆をことこと煮る午後
 一人暮らし用にミニパック鏡餅を売っているのはありがたいです。昔の鏡餅は堅くて包丁では歯が立たず、金槌で叩いて割った記憶がありますが、今は楽になりました。昔は揚げておかきにしましたが、今ではおぜんざいです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/01/10

成人の日

華やかな振り袖はじける笑い声新成人は晴れやかに発つ
 私は成人の日の式典に出なかったので、振り袖を誂えませんでした。家に余裕もなかったし。新成人を見かけるとうらやましくもあり、「茶髪で着物着るな」と説教したくもなり。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/01/09

こぬか雨

丸まりし肩を濡らしてこぬか雨すがたあらわす街灯の下
 降っているかどうか、手をかざさないとわからない程の小雨、大降りになると困るので傘を持っていきます。降らないと天気が恨めしい。夜の明かりの中では雨脚がはっきり見えるので「見たぞー」と言ってやりたくなります。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/01/08

冬木立

冬木立落ち葉踏みしめ歩く朝あの人が空で笑っている
 珍しく亡くなった人が夢に出てくると、あの世で何かあったのかなと気にするのも変ですよね。きっと忘れられそうになって、あわてて登場したんでしょう。こういう朝はゆっくり林を散歩と行きたいのですが、現実はバタバタと出勤する毎朝です。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2005/01/07

都鳥

鴨川を群れて翔けゆく都鳥真白き一途さ北風を斬る
 買い物の度に鴨川を渡りますが、冬はいつも都鳥の群れに出逢います。中州で昼寝している姿はかわいいですが、近くで見るとけっこう鋭いくちばしをしています。鳥も白い方が得しているのだから、私も美白にがんばりましょう、とカラスを見ながら思いました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/01/06

マフラー

昨冬と代わり映えせぬマフラーをミニョン巻きして胸ときめかせ
 本当は岸恵子っぽくスカーフを「マチ子巻き」にするほうがおしゃれだとは思う。でもコートと釣り合わないから、今年はマフラーを「ミニョン巻き」にしています。長さがないときれいに巻けない、首を絞めそうになるのでドキドキしますよ。(すみません、根は大阪人なもんで。)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/01/05

毎食後プチッと押し出し飲む薬紅白の粒なにやら哀し
 紅白のお饅頭をもらうと嬉しかった卒業式。今や紅白の薬を欠かせない毎日です。これでも2粒で済んでいるからまだいい方かな。一度に5粒を処方されたときは医者に「こんなに飲めません!」と反抗して減らしてもらいました。素直な患者を務めるのは疲れたので。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2005/01/04

仕事始め

新年の挨拶飛び交う仕事場の窓口彩る南天の赤
 さあ仕事始めです。晴れ着を着ていきたいところですが、今日は年末にし残した清掃作業をするのでスーツで出勤です。新年最初の作業は、剥がしたカレンダーのテープ跡をきれいにすること。驚くなかれ、22の扉にそれぞれ4つのテープ跡が残っています。八十八カ所巡りと念じて修行僧の気分です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/01/03

玩具

幼な子の柔毛輝く陽だまりに並ぶオモチャはドロップスのいろ
 桝野さんのお題に添って読んでみました。この光景はもう10年近く前のもの。子どもたちは思春期まっただ中。私は格好の遊び相手から、お年玉をあげる叔母さんへと格下げされたようです。残念!

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2005/01/02

睫毛

淡雪が君の睫毛に留まりおり溶ければ涙と分かちがたく
 この冬休みは「冬ソナ」漬けでした。チェ・ジウさんやヨン様の涙には心を動かされるとともに、「どうしたらこんなにきれいな泣き方ができるのかしら」と感心してばかりでした。絵になる泣き方って、やはりひとつの芸ですね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/01/01

尾長鶏

尾長鶏天の岩戸を開きたる鳴き声とどけ北へ南へ
 鶏の鳴き声は朝の訪れを告げるもの。今年は平和で穏やかな一年となりますよう、願わずにはいられません。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2004年12月 | トップページ | 2005年2月 »