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2005/03/31

新芽

葉を落とし錆び鉄線と化したるがみどりごを生む木の芽のいのち
 大家さんからいただいた木の芽の鉢。春は木の芽和えやお吸い物にと使い切れないくらい葉をつけていたのが、冬にはすっかり枯れ果てて、「また枯らしたか、、。」と思いこんでいたのですが。寝込んでいる内に新芽がいっぱい出てきました。恐るべし、生命力。

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2005/03/30

辛夷(こぶし)

いつの間に無数の小鳥が舞い降りた雲なき空に辛夷満開
 大きなお寺の土塀越しに何本か樹が見えるのですが、「芽吹いているけど何の樹だろ?」と思っていました。今朝しばらくぶりに通ってみたら、満開の辛夷。不意をつかれて圧倒されてしまいました。

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2005/03/23

病みて臥す床より眺む日の足は群雲の間を真西に向かう
 低気圧に覆われるとたちまち不調に陥りました。今日は一日床の中、朝の小雨が夕方には薄日にかわり、夕日は確実に真西に近づいて沈んでいきます。壁に差す西日を見ながらまた春を感じました。

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2005/03/22

卒業写真

時代ごと卒業写真を並べては変わらぬ私を確かめたくなり
 卒業式のシーズンです。ドライな私は泣いたことがなくて、いつも心は次の生活への期待に満ちていたような気がします。そのくせテレビで他人の卒業式を見ると泣けてくるのが不思議。

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2005/03/21

災厄

昼と夜禍福も半ばする日なり地下鉄サリンの傷跡癒えず
 20日はイラク戦争開戦の日でもありました。地下鉄サリン事件から10年、テロの恐怖に覆われた世界はどこへ向かっていくのでしょうか。テロ被害者の方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、今なお後遺症に苦しむサリン被害者の救援に公の手が差しのべられることを祈願いたします。

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2005/03/20

茶室

吹きわたる釜の松風春分の午後の茶室は清寂のなか
 茶道は固苦しいものと思われていますが、現代にあっては非日常を味わえる貴重な空間です。女性の多いお稽古場は世間の話題で盛り上がることもありますが、沈黙のままそれぞれが物思いにふけることもあり、何とも落ち着きます。

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2005/03/19

お彼岸

うららかな日差しに墓石の輝けば彼岸に手向く花も薫れり
 お彼岸です。「ラッシュ」を避けて早めにお詣りします。家族全員の健康と平安に感謝し、ご先祖様の冥福を祈ります。あの世ってどんなところですか?先祖のひとりでも欠けていたら、今の自分は生まれていたのでしょうか。

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2005/03/18

しなやかな枝に小さな新芽立つ柳の春がぐんぐん伸びて
 橋詰めの大柳、冬の間は剛毛そのものだったのが、今は可愛い新芽が小指の先ほどに伸びています。桜も楽しみだけれど緑を添える柳も楽しみ。赤ちゃんの髪が伸びるのを見ているような感じがします。

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2005/03/17

上弦の月

紺青の空に輝く爪の先ネイルアートの元祖は三日月
 夜空に浮かぶ三日月が釣舟に見えるのはロマンチスト、ネイルアートに見えるのは女心。紺色のマニキュアをベースに先だけシルバーを描き、ラメの星を散らすとおしゃれかも。残念ながら私は短爪、自分ではできません。

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2005/03/16

アベマリア

あべまりあ幾億万の涙つぶ音符となりて光り流れる
 聖歌もお経も祝詞も真言もご詠歌も口にしたことがありますが、アベマリアの曲が一番身にしみて感じるのは不思議です。日本の宗教はついに名曲を生まなかった?かつて祖先が持っていた自然の音楽を聴く力を失ってしまったのかもしれませんね。

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2005/03/15

メランコリア

鈍色の霧の景色に佇めり水のにおいを消すこと能わず
 この時期は憂うつになりやすいので、要注意。低気圧が上空にかかるとほとんど布団にくるまっています。気分は深海魚。誰ですか、「メランコリアって韓国のどこ?」なんて聞くのは。起こさないでね。

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2005/03/14

ホワイトデー

おのこらよ今日は見せまじ下心真白が好きな妹多かるれば
 個人的には関係ない日ですが、なんでしょう、この商戦の過熱ぶり。買わないといけないと無意識に刷り込まれていませんか。ところでなぜ「白い日」と名付けられたのでしょう。チョコレートが黒だから?それとも下着メーカーの策略?

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2005/03/13

傷つく言葉

薄き葉に指切られたる痛みかな近しき女(ひと)の発した一言
 薄紙や草で指を切ると血が滲んでズキズキするけれど、自然と皮膚が修復します。でも人の言葉によってつけられた傷はいつまでも口を開いて、思い出すたびに血を流している。人を癒すのも傷つけるのも言葉。「ことばなんて覚えるんじゃなかった。」と私も思う。

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2005/03/12

ゆず茶

リコピンもイソフラボンも知らずとも元気だったとゆず茶飲む宵
 韓国土産にゆず茶をいただき、すっかり気に入ってネットで注文しました。お湯で溶くだけ、ゆず皮も入っていていかにもビタミン豊富な香り。すっかり栄養知識が頭にこびりついて、無心に食べるという楽しみがなくなったなあとため息。(これがブログ百番目の歌、一日一首続けていたら増殖している、、。)

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2005/03/11

梅林

霧雨が香り封じる梅林を紅や白やと見遣りて歩く
 御苑の梅林、先週末はまだ三分咲きでした。この週末は七分咲きくらいかな?気温が急に高まったので、ぞろぞろと開花しているかもしれません。お天気がよいと人もぞろぞろと集まりますが、雨の朝はひっそりして、独特の雰囲気を味わえます。

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2005/03/10

過眠症

まぶた裏色鮮やかな閃光が散る闇続く目覚めるはいつ
 春眠に限らず年中眠ります。職場でも午後3時は魔の刻、デスクに突っ伏して熟睡している。柔らかめの英和辞典を枕代わりにしますが、おでこに跡がついて同僚にからかわれています。花粉症は同情されるのに、一字違いでずいぶん印象悪い、、。

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2005/03/09

バッハ

この階段いずこに至るや果てしなく上り下りて奏でるカノン
 憂うつな時に聴くのはバッハ。眠れないときに「ゴールドベルク変奏曲」を聴くのは逆効果。私は弦楽器の方が好きで耳に馴染むので、もっぱら無伴奏ソナタですね。でも最近は音楽聴いていません。ほとんど家では眠っているので。

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2005/03/08

お松明

二月堂火炎の渦が照らし出す火の粉降るなか祈る人びと
 炎には浄化の働きあり。たき火を眺めているとこころ安らぐのもそのためですね。東大寺二月堂のお松明を一度この目で観たいものと思いながら、夕方には疲れて家路につきます。この週末にはお水取りが行われます。

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2005/03/07

渡り鳥

湖国より冬鳥発つと聞く吾も終の棲家を持たぬ定めか
 各地のニュースで白鳥の渡りが始まったと聞きました。愛鳥家の皆さんは無事また戻っておいでと念じておられることでしょう。夏は涼しく冬は暖かな土地に旅するなんて理想的。私もかくありたい。

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2005/03/06

三寒四温

雪雲の通せんぼにも春乙女行きつ戻りつ無心に舞ひたり
 三月になっても大雪の続く日本ですが、桜の開花を待ち望むこころはひとつになって、未練がましい冬将軍を蹴散らすに違いありません。三寒四温の時節柄、お身体おいとい下さいませ。

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2005/03/05

たんぽぽ

下ばえのあちらこちらに点々と黄色が顔出す蒲公英見たよ
 幼い頃は空き地がいっぱいあって、通学路も田んぼの中の一本道だったから、帰りは草を摘んでぷらぷら歩いていました。タンポポは一番に目を引く花、オオバコで力比べしたり、カラスノエンドウで笛を吹きました。今の子どもたちに草地を返してあげたい。

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2005/03/04

蓮華

清浄なる白き花弁の開く朝仏のはく息蓮より聞こゆ
 蓮を詠むのは時季はずれですが、これは唐招提寺展で蓮また蓮の繚乱を見てきたため。蓮は大好き、ミュージアムショップで造花の蓮を買い、苦労して京都に持ち帰りました。琵琶湖岸の蓮の名所にも行ったことがありますが、蓮は開花したあと。花弁の開く音を聞き逃しました。

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2005/03/03

ひなまつり

歳月を吾と同じく経りたるかしみまでいとし古き雛たち
 私は2月生まれなので、私のお雛さまは同い年。当時流行の団地サイズのお雛さま、今やガラスケースは崩れ、ぼんぼりは破れてシミが付き、舎人の矢も折れていますが、捨てる気になれなくて実家の押入で眠っています。旧暦にあわせて飾ります。

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2005/03/02

大木

御苑でもひときわ高き欅の木太古の智慧を無言で語る
 御苑にはこころ惹かれる老木がいっぱいあるのですが、私の仲良しは欅の大木。太い幹には窪みができて、すっぽり体を包んでくれます。その風貌から「オールド・ノウ」と名付けました。きっと誰もが思い思いに名付けているに違いありません。

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2005/03/01

弥生

やよいという姉のごとき人在れり今は天にて言の葉芽吹かせ
 私は平凡な名前なので、弥生やさつき、葉月といった名の人がうらやましい。ここに詠まれたやよいさんは珠玉の一冊を残し若くして亡くなりました。生きておられたらもっと多くの本を書かれていたでしょうに。神さまは才ある人をすぐに呼び戻されるのですね。

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